わたしたちが充実した日々を送るために、なくてはならないもの。それは、自分に対する信頼感だと考えています。自分に対する信頼感さえあれば、これからの未来そのものや、取り組もうとしていること、失敗したとき、他社との人間関係などあらゆる面において、可能だという気持ちを持って取り組めることでしょう。
すべての行動の土台には、自分への信頼感、自信があり、その見えない部分の基盤がしっかりしていればいるほど、目に見える成果や行動に現れやすくなるのです。
私は、これまでに通算460名ほどの様々な立場、年齢、性別の方々の個人的な相談をコーチングやNLP個人セッションを通して伺ってきました。その経験から申し上げると、どんな方も自信がない時が存在しているということです。そして、自信のないときには結果は出しづらく、自信があるときには、自分の潜在能力も十分に発揮しているということです。
さらに、戦後の日本という国における初等教育では、自国や自国の先祖たちがどれほどすばらしいことをしてきたのか、国や民族への誇りを持つ教育がなされて来なかったのです。
世界33カ国、約4万人への調査結果で興味深いものがあります。「世界に良い影響を与えている国は?」という問いに対して、日本が第一位だった年が3年間ありました。
それに対して、「自国の影響力に対する自己評価」への答えは、ほぼ最下位だった、というのです。自分や自国を過小評価するがゆえに、本来持っている潜在能力が発揮されずにいるとしたら、個人の生きやすさ、充実感に影響があると同時に、社会や世界にとっても大きな損失だといえるのではないでしょうか。
罪悪感は、緩慢な自殺である。という言葉があります。自分を責める行為は、少しずつ自分を蝕み、自信をなくさせ、無力であると自分自身で思い込み、潜在能力の発揮を妨げます。
自分への誇りがない状態とは、自信がない状態といえます。そして、それは罪悪感を感じるという思考パターンから訪れます。必要以上に罪悪感を感じつづける、いつまでも自分を責め続けるこの思考パターンによって、人は自らを滅ぼしていくことになるというのです。
一方、これと同じサイクルで私たちは前に向いていくことができます。
自分に自信があると、未来の予測が好転します。予測が前向きになると、行動も自然と出てきます。行動することによって、ある結果が出て、それが望ましいものでも望ましくないものでも、自信がある状態でいると、次へのチャレンジを計画し始めます。
私は、こうした自分への信頼感を十分に持つことこそが、人生を豊かに充実させた、満たされたものにすると考えています。そして、自分を知ること、自己理解と、自信を持つことによって、人々が真に自分らしく生きる支援をしていくことを柱として活動を行っています。
日本探求ワークショップ